12月28日版


冬の利尻山に入山される方へ

 

例年、夏山装備で登れる期間は、鴛泊コースで6月中旬~9月初旬、沓形コースで7月初旬~9月初旬です。


■ 冬の利尻登山の厳しさは国内屈指!!

冬の利尻登山は、日本海からの強烈な季節風を受け続けることになり、その厳しさは国内屈指と言えます。

また、 利尻島内には山岳救助の専門組織がありません。関係機関等により救助隊が組織されても本州中部山岳並みの速度・技術は求められないため、登山者、または所属する組織等には、高い セルフレスキュー能力が求められます。これから冬の利尻山に向かおうと考えている人は、リスクの高さを認識し、様々な情報を分析したうえで、自分の体力・技術に見合った登山を計画してください。

 

 

写真:(上)2月、麓から見た利尻山(下)4月、利尻山北陵 標高1200m付近

 

冬に山頂が見えることは極めて稀で、標高1000m以上は常に雲に覆われています。

 

登山計画書を提出してください!!

登山計画書の提出は任意ですが、「緊急時に救助依頼を出す」ことが選択肢に含まれている山行であれば、必ず登山計画書を提出してください。また、登山計画書を提出した場合は、その提出先に必ず下山・山行中止の報告をしてください。

 

■ 登山計画書の提出先

稚内警察署 鴛泊駐在所

住所)〒097-0101 北海道利尻郡利尻富士町鴛泊字栄町156-11

電話)0163-82-2110

 

■ 登山計画書のダウンロード

登山計画書は書式自由ですが、所属団体名、個人名、各自連絡先、各自緊急連絡先、予定ルート、エスケープルート、装備・食料、予備日等必要事項をもれなく記入してください。なお、当ホームページ上からも登山計画書の様式をダウンロードすることができますが、夏山用の計画書様式のため、必ず上記の必要事項を追加記入してください。

⇒ 登山計画書のダウンロード

http://kankou.rishiri.jp/rishirisann7.html

 

 

その他利用情報

 

■ 避難小屋の利用について

北稜(鴛泊コース)の避難小屋は標高1225mの鞍部にあり冬季も使用可能です。ただし、通常4月末頃までは2階の屋根だけしか露出しておらず、雪氷に覆われて発見しづらいこともあります。

また使用時は入り口の開け方に注意しないとドアが破損し、雪が吹き込む原因になるので注意してください。

避難小屋入口は2階北東側(長官山方面)で、ドアパネルの左側に蝶番があり小屋の奥に向かって押し開ける開ける構造になっています。それ以外の方向に強い力をかけないでください。また、ドアパネル周辺に雪が詰まると閉めにくくなるので、使用後は雪を払い、確実にドアが閉まったことを確認してください。

なお、小屋入口の反対側(南西側)には、夏季に利用するトイレブースにブルーシートを巻いて保管しています。入口と間違えてブルーシートを剥がさないようにご注意ください。

 

写真:避難小屋外観(上)夏期(下)冬期

C:\Documents and Settings\zo-san.com\デスクトップ\避難小屋Resized\091109.jpg

C:\Documents and Settings\zo-san.com\デスクトップ\避難小屋Resized\避難小屋 090227.jpg 

■ スキー・スノーボードでの入山について

一般的に12月~3月中頃まで、森林限界(標高500m)以上の斜面は降雪直後をのぞいてアイスバーン状態で天候は不安定です。雪が緩むのは例年 4 月中旬以降。また、森林限界以下の火山扇状地の地形は複雑で、特に植林地などの樹林の混み入った場所では、積雪があっても思うような道筋に進みにくい場合があります。コース選択には十分注意してください。

 

■ スノーモビル乗り入れ規制について

利尻山の標高500m以上のほとんどは、利尻礼文サロベツ国立公園内の特別保護地区に指定されておりスノーモビル等の乗り入れが禁止されています。下記のウェブページで詳細を確認し利用規制に従ってください。

⇒ 環境省利尻礼文サロベツ国立公園(利用規制情報)

http://www.env.go.jp/park/rishiri/guide/regulation.html

 

■ 島内の交通・宿泊・商店

島内5箇所のキャンプ場は全て冬期間閉鎖されています。また宿泊施設、レンタカー会社も冬期の営業を行っていない会社もあるので事前に問い合わせてください。

登山用品を扱っている店はありませんがホームセンターやコンビニがあります。ガスカートリッジも扱っていますが、冬用タイプは扱っていません。

⇒ 詳細お問い合わせ先

利尻町役場(産業建設課商工観光係)   0163-84-2345

利尻富士町役場(産業建設課商工観光係) 0163-82-1114


 

 

9月18日版


■ルート状況

  両コースとも 6 ~ 8 合目の黄葉が見頃を迎えています。ダケカンバやミヤマハンノキなどの低木のトンネルの中を歩けるでしょう。

  9 月 18 日現在、利尻山の初冠雪は記録されていません。ただし、例年 9 月 20 日~ 10 月第 1 週までに初冠雪が記録されていることから、気象情報には十分ご注意のうえ、必ず予備日を設けて、無理な登山をしないようにして下さい。

※気象情報問い合わせ先等

・稚内地方気象台  TEL:0162-23-2678
・日本気象協会の気象ポータルサイト  Tenki.jp URL: http://tenki.jp/mountain/

「トップページ」→「登山天気」→「利尻岳」で、利尻山の各標高における気温・風向・風速の予想値をピンポイントで見ることができます。

 携帯電話から Tenki.jp を閲覧する場合、カメラのバーコード読み取り機能を利用して、下記の QR コードを読み取ることで、簡単にアクセスすることができます。



  沓形コース登山口の見返台園地トイレが故障のため使用できません。復旧は 10 月 1 日以降の見込み。公衆電話や自動販売機は利用可能ですが、トイレはなるべく宿泊施設で済ませてから登るようにして下さい。

 

■安全登山のアドバイス 

•  山頂の最低気温は 0 度以下まで下がります。日中でも風の強い日など悪天日の体感温度は 0 度以下になるでしょう。服装の目安として、 6 合目以下までは、樹林が多く行動中は長袖シャツ 1 枚で大丈夫ですが、それ以上になると、風を避ける場所が少なくなるため、登りでもフリースなど防寒着と雨具を着込まないと寒く感じられることがあります。また、効果的に保温するためには、耳や首回り、手足の保温が有効です。帽子、マフラー、手袋などを準備するとよいでしょう。

•  日が短くなってきています。 18 時 30 分を過ぎれば樹林帯はもう真っ暗。もしもの時に備えて必ずヘッドランプを持つようにしてください。 (9 月 20 日:日の出 5:12 ,日の入 17:45)

•  沓形コース 9 合目付近の「背負子投げの難所」と呼ばれる岩場では、この時期結露した水滴が凍り、岩に薄く張り付きます。アイゼン等の必要はありませんがスリップに注意してください。悪天日は迷わず鴛泊コースの往復にして下さい。

 

■その他登山情報お問い合わせ先

•  利尻富士町役場 商工観光係   TEL:0163-82-1114

•  利尻町役場 商工観光係   TEL:0163-84-2588


 



8月24日版


利尻山登山情報(8月24日版)

 

■最新ルート情報&注意事項

  • 足早に秋が近づいてきました。最低気温は5℃以下、最高でも15℃程度。風も冷たく感じられます。この時期は例年、数回の大雨があります。冷たい雨で、風にさらされる山頂部ではゴアテックスの雨具を着ていても身が凍るような思いをするでしょう。日も短くなってきているので、ご自身の装備とスピードを考えて無理のない計画を立ててください。(9月1日:日の出4:48,日の入18:22)
  • 9合目付近で登山道整備を行っています。経路誘導等にご協力ください。

 

■自然情報

  • 晴天日は空高く、遠くの景色が夏よりもハッキリと見えるでしょう。足元の草花は、葉の先端からオレンジ色に色づいてきています。

 

■安全登山のために

  • 鴛泊コース・沓形コースともに往復9~11時間程度。ただし沓形コースは難所が多く、技術や体力によって時間の差が開きやすいので、グループ内に初心者がいる場合は避けたほうが無難です。
  • 夏休みシーズンのため、家族や仲間同士の登山が目立ちますが、利尻島は気象変化が激しく、また最北の離島という地理的条件から、万が一の救助活動も本州の有名山岳並の速度とは言えません。観光ではなく登山をするのですから雨具やライトといった備えは万全に。悪天日の登山は自粛してください。

 

■山にやさしい登山をするために

  • 利尻山では携帯トイレを使って下さい。島内の全宿泊施設、観光案内、コンビニなどで400円にて販売しています。山には計5箇所に専用トイレブースが設置され、登山口には専用の回収ボックスもあります。思っているより使いやすいと思いますので、是非、利尻山の環境保全にご協力ください。

注)いわゆる普通のトイレは山にありません

9合目からの眺め

リシリブシ

秋空

登山道整備
(9合目の歩道外に設置した土留め柵)

 
ヘリ空輸
 





7月30日版


■8月上旬の山頂気温めやす

 (最高気温)12~18℃、(最低気温)5~8℃

 

■最新ルート状況

  • 6月以降、雨が多いため、登山道の路肩崩落や落石の危険が高まっています。
  • 日本気象協会発表の長期予報によると、8月も例年より気温が低く、ぐずついた日が多い見込み。

特に荒天日の気温は低く、山頂付近では最高気温が10℃以下のこともあります。

  • 雨が多いため、両コースとも樹林帯ではぬかるみが多い状態です。

この夏、靴の汚れを嫌って草地に新しい道ができている所や、道幅が広がっている所が、急増していますが、登山道の荒廃につながりますので、ぬかるみでは、脇に避けずに道の真ん中を歩いてください。

※鴛泊コースの登山口には、水洗の靴洗い場とブラシを設置しています。

 

■自然情報

  • 東斜面には、まだ大きな雪渓が残っています。雪渓の周辺には利尻山固有のボタンキンバイが群落をつくっています。※登山道上の残雪はありません。
  • 花の種類が最も多い季節です!

今年は種類によって開花の遅いものと早いものがあり、面白いですよ。今なら、本来、夏の終わりを告げる花であるリシリブシやリシリリンドウが見られる一方、雪解け後、すぐに咲くエゾツツジやミヤマアズマギクなども同時に見ることができます♪

■安全登山のために

  • 沓形コースは、避難小屋より下部で、水はけが悪く石がゴロゴロしている道が続きます。滑りやすいので、沓形コースを歩きたい方には、できるだけ「登り」に利用されることをお勧めします。
  • 利尻山は強風が名物!悪天日はそもそも登らないのがベストですが、もし登り始めてしまった場合は、鴛泊コースの場合6合目、沓形コースの場合8合目付近から急に風が強くなるので、ここで帽子が飛ばされるような風が吹いている時は引き返しましょう! 

 

■利尻山を守るためのお願い

  • 3つの「利尻ルール」を守ってください!!

①携帯トイレを使う

②ストックにはキャップをつける(着脱の判断は自己責任でお願いします!)

③植物の上に踏み込まない、座らない

携帯トイレ(400円)とストックのキャップ(200円)は、島内の全宿泊施設、キャンプ場で販売しているほか、携帯トイレのみは各観光案内、コンビニなどでも販売しています。

2009年7月26日の様子

ボタンキンバイ

エゾツツジ

リシリブシ

 
沓形コース6合目付近の滑りやすい道
 





7月17日版


【緊急】利尻山の安全登山に関する注意事項

 

「登山道の路肩崩落と、低温にご注意ください!!」

 

この夏の北海道は、例年とは違い、雨が多く、悪天候になると9月並みの低温になる状態が続いています。また、雨が続いているため、地盤が緩み、地質の脆い利尻山上部では、登山道の路肩崩落も発生しています。以下の点に十分注意し、着替え、防寒、防雨対策をしっかりと整えたうえで入山するよう、心がけてください。

 

【注意事項】

① 例年と違い、雨が多く、悪天候日の気温は9月並みの低温になります。

*悪天日の山頂気温目安:最高気温7~9℃、最低気温2~4℃

→防寒対策、着替え、上下別の登山用雨具をしっかりと!

② 利尻山は海上の独立峰で、風が強く、上部に行けば行くほど風を避けるスペースも限られます。濡れた体を風に吹かれれば、体感温度は0度以下になるので注意。

→悪天日は登山を控えるか、途中下山の判断は“寒さを感じ始める前に”早めに!

③ 地盤が緩んでいることで、落石や路肩崩壊の危険性が高まっています。

→雨中・雨後の登山は路肩や、上部からの落石に十分注意すること。

悪天日の登山は控えてください!

 

(写真:沓形コース上部の路肩崩壊地)

場所は、鴛泊コースとの合流点へあと5分程度の所です。幅1m、深さ1.5m、登山道の欠落距離3m。

残された路肩は30cm程度ありますが、連日の雨で崩れやすい状態になっています。十分気をつけて通行し、悪天日の登山はお控えください。





7月10日版


7月9日、久々の晴天の下、鴛泊コースの登山道整備を行ってきました!

3班に分かれて行ったのは、次の作業です。

①補助ロープの点検及び交換

②立入禁止ロープの点検及び交換

③合流点付近の土留めの補修

④避難小屋の清掃とゴミの持ち下ろし

私たちは利尻山に訪れる皆さんが、安全に気持ち良く過ごせることを願って作業していますが、登山者の皆さんも植生には踏み込まないなどのルールを守って、やさしい気持ちで歩いて下さいね!

※沓形コースの方は、6月30日にルート点検と各所補修を行っています。

 

以下に、登山情報も掲載しますので、ご参考までに。


作業しているのは、地元利尻富士町や林野庁、環境省の職員です。

安全と植生保護のために、トラロープ(黄色と黒の縞)より外には出ないようにお願いします!

【登山情報】

■ルート状況

鴛泊コース、沓形コースともに登山道上の残雪はありません。アイゼン等の必要はなく一般夏山装備で通行可能です。ただし今年は6月以来雨が続いているため、土壌が緩んでいることが予想されます。沓形コース上部の崩壊地に隣接する区間では落石や路肩崩壊に十分ご注意ください。

また、鴛泊コースの3~4合目、沓形コースの登山口~避難小屋、7合目付近は、登山道が粘土質の土壌のため、ぬかるみや滑りやすい場所が多く、特に下りの際は通常のコースタイムより時間がかかることもあります。ゆとりのある計画を立てましょう。

■利尻山の様子

山頂付近のお花畑が見頃を迎えていますよ~♪

特に目立つのはボタンキンバイの群落で、鴛泊コース8合目の長官山から山頂を見ると、東側斜面が黄色く染まって見えるほどです。また、立入禁止ロープの先の崩壊地には、ボタンキンバイと同じく利尻山特産種のリシリヒナゲシも少しずつ開花してきています。双眼鏡や望遠レンズで見つけてみましょう。他にもリシリゲンゲやリシリオウギなど花盛りですので、お楽しみに!!

ただ、今年は天候が不安定で、山頂付近では30m以上の強風が吹く日も多いので、無理をせず、予備日をつくるなど、ゆとりを持った旅行計画でお越しくださいね。

■装備・計画のアドバイス

利尻山は海上の独立峰で天候が変わりやすく、9合目以上では強風が吹き荒れます。どんなに天気予報の良い日でも、必ずレインウェアをお忘れにならないよう気を付けてください。また登山の標高差1500m、標準コースタイム10時間は、北アルプスで言えば、新穂高発→槍沢経由で槍ヶ岳山頂に日帰りで登るのに相当します。しかも利尻山には途中に水場も売店もありませんので、安易に登れる山ではないことをしっかりと肝に銘じておいてください!

ちなみに、利尻にはクマがいませんので、鈴は不要です。

 

■いま咲いている花

(白っぽい花)

マイヅルソウ、ゴゼンタチバナ、エゾノヨツバムグラ、カニコウモリ、ヨブスマソウ、オニシモツケ、シュムシュノコギリソウ、ヤマブキショウマ、エゾマルバシモツケ、タカネナナカマド、エゾノハクサンイチゲ、リシリゲンゲ、リシリオウギ、ミヤマタネツケバナ、ミヤマハタザオ、タカネグンバイ、チシマイワブキ、ヤマハナソウ、ミヤマダイモンジソウ、イワウメ、イワヒゲ、カラフトイチヤクソウ、オオハナウド、ミヤマセンキュウ、エゾヤマゼンコ、ムカゴトラノオ

(赤っぽい花)

コケモモ、チシマアザミ、ハクサンチドリ、チシマヒョウタンボク、エゾイブキトラノオ、エゾツガザクラ、エゾツツジ、ミヤマアズマギク

(青っぽい花)

チシマフウロ、シラゲキクバクワガタ、エゾヒメクワガタ、ミヤマオダマキ、ミソガワソウ、イワギキョウ

(黄色っぽい花)

ミヤマオグルマ、イワベンケイ、ミヤマアキノキリンソウ、キバナノコマノツメ、ウコンウツギ、リシリヒナゲシ、ヤマガラシ、エゾカンゾウ

(地味な色の花)

マルバギシギシ、タカネスイバ、バイケイソウ、ミネヤナギ、チシマヨモギ

※他にもたくさんの種類が咲いていますが、ひとまず目立つ花だけを挙げておきました。名前が間違っていたらごめんなさい。

 

 

利尻山登山道等維持管理連絡協議会