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1) 利尻島だけに咲く花

 利尻島では、おおよそ650種ほどの植物(シダ類を含む)が生育しています。島の面積が小さいにも関わらず種類が多いのは、利尻島の多様な環境や地理的条件や氷河期とも関係し、利尻島だけに咲く植物が3種類あります。

リシリヒナゲシ
リシリヒナゲシ

日本に自生するケシ科ケシ属はリシリヒナゲシだけ。
7月中旬~8月中旬にかけて利尻山山頂部の砂礫地咲きます。
高さ10cmから20cm程度で黄色い可愛い花をさかせます。

ボタンキンバイ
ボタンキンバイ

数あるキンバイソウの中で花びらに見えるがく片が9枚から15枚もあるのが、ボタンキンバイの特徴です。
日本では利尻山の8合目以上の草原に生育し、高さは50cm程度で7月中旬~8月中旬にかけて鮮やかな山吹色の花を咲かせます。

リシリアザミ
リシリアザミ

平成10年にアザミの仲間として新種として発表されました。
近い種類のチシマアザミより遅く開花するのと、上向きに花を咲かせるのが特徴です。
利尻島の南部の海岸草原に生育しています。

2) 平地で見られる代表的な花

エゾカンゾウ
エゾカンゾウ

海岸や道路脇の草原、湿原に、一面を鮮やかなオレンヂ色に染めるほどの群落となります。 高さは50~60cm程度。
花期:6月中旬~7月下旬

クロユリ
クロユリ

海岸に近い草原で見ることができますが、分布は局所的です。
高さは20~35cm程度なので、他の植物が成長すると埋もれるように、それでもしっかりと花を咲かせます。
花期:5月下旬~6月下旬

エゾイヌナズナ
エゾイヌナズナ

海岸や溶岩流の割れ目にかたまって小さな花を咲かせます。
岩と白い花のコントラストは海岸風景とともに利尻らしい光景です。
花期:4月下旬~5月下旬

チシマフウロ
チシマフウロ

海岸や道路脇の草原で見ることができます。
花期:5月中旬~7月上旬

オオバナノエンレイソウ
オオバナノエンレイソウ

低地の草原や森の林床に見ることができます。
花期:5月上旬~6月上旬

ヒトリシズカ
ヒトリシズカ

低地の草原や森の林床に見ることができます。
花期:5月上旬~6月上旬

ハマナス
ハマナス

海岸や海岸草原に咲きます。
花の美しさもさることながら、バラの仲間であることから、その香りは芳醇です。
花期:6月下旬~8月下旬

クルマユリ
クルマユリ

針葉樹の森の林床に見ることができます。
花期:7月中旬~8月中旬

キジムシロ
キジムシロ

海岸近くや道路脇の草原や岩地などで、早春の花として先駆けて枯れ野に鮮やかな黄色の花を咲かせます。
花期:5月上旬~7月上旬

3) 高山帯で見られる代表的な花

リシリオウギ
リシリオウギ

利尻山頂付近の風衝草原にみることができます。
リシリゲンゲによく似ていますが、リシリオウギでは花が下向きに、リシリゲンゲでは上向きで咲きます。
高さは20~30cm程度。
花期:7月上旬~8月中旬

リシリゲンゲ
リシリゲンゲ

利尻山頂付近の風衝地の砂礫地に見ることができます。
リシリオウギより少し花期が早めです。
花期:6月下旬~8月上旬

リシリリンドウ
リシリリンドウ

利尻山頂付近のやや湿った草地に見られます。
高さは5~10cm程度。
花期:7月下旬~8月下旬

リシリブシ
リシリブシ

利尻山の9合目付近の草地に見られるトリカブトの仲間で、カラフトブシの変種ですが、利尻山のものは花が大きく花数の多いのが特徴です。
花期:8月上旬~9月上旬

キバナシャクナゲ
キバナシャクナゲ

利尻山のハイマツ帯や草地に生育しますが、花期が雪融け直後であるために、夏山シーズンに入ると見ることができなくなります。
花期:6月中旬~7月上旬

ハクサンイチゲ
ハクサンイチゲ

利尻山頂付近の風衝草原に群生します。
風衝草原が雪融けを迎えると一斉に咲き始めます。
花期:6月中旬~7月中旬

エゾツツジ
エゾツツジ

利尻山頂付近の風衝草原や岩の割れ目に見られます。
小さい背丈に大きな花をつけます。 高さは10~25cm程度。
花期:7月中旬~8月中旬

ミヤマアズマギク
ミヤマアズマギク

利尻山の上部の礫地や草地で見られます。
花期:7月上旬~8月中旬

エゾヒメクワガタ
エゾヒメクワガタ

背丈も低く小さな花ですが、高山帯の草地などで株をつくって花を咲かせ、登山道脇でも良く見られます。
花期:7月上旬~8月中旬