5月26日から27日にかけて、山頂付近に遅い雪が降った模様です。
今年は、ただでさえ例年より雪どけがかなり遅れ気味なのですが、この雪の影響でさらに遅れる見込み。8合目(標高1200m)以上の残雪量は、前回5月24日の調査日と比べてもほとんど減っていない状況です。
特に今年は、この時期になっても気象条件によって、夏山と冬山を行ったり来たりするので、登山時期の見極めがとても難しいのが特徴です。6月上旬に鴛泊コースからの利尻山登山を予定されている方は、下記の鴛泊コースルート状況を読み、ご自分の体力・技量・装備に見合った無理のない計画を立ててください。
なお沓形コースは、親知らず子知らず(三眺山~鴛泊コースとの合流点の間)の他に、6合目下部と、避難小屋上部にも雪が残っていてルートが分かりづらいので、まだ登山はおすすめできません。
■鴛泊コースのルート状況
・8合目以上はルートの半分近くがまだ雪に埋まっている状況。
・一般夏山装備で行けるのは8合目まで。
・アイゼンやピッケルは持っていないが、防水性の高い靴を履いていて、残雪期の山歩きの経験もある方なら9合目まで。
・気温の低い日(雪面が凍る日=12本爪アイゼンとピッケルが必要)と暖かい日(雪が緩んでステップが刻みやすい日=軽アイゼンでも可、ピッケルがあればなお良い)とで、雪面の状況を見極め、状況に応じた装備を使いこなせる方であれば山頂まで。
■その他の情報
・鴛泊コース(6.5合目、避難小屋裏(1/2基のみ)、9合目)の携帯トイレブースを解説しました。
・沓形コースの携帯トイレブース(避難小屋裏、8.5合目)は、6月中旬の開設予定です。
・6月20日~7月4日間は、例年、登山者が集中する時期で、登山道やトイレブースが渋滞することが予想されます。特にツアー登山はこの時期に集中します。グループの人数が多い場合、リーダーの方は、ツエルトやテントなどを用意するなど、トイレ渋滞の緩和にご協力下さい。なお、男性の小用にはペットボトルなどの空ボトルも利用できますので、お試しになってみてください。
・雪解け時期は、雪を踏み抜いて歩きにくいだけでなく、登山道脇を踏んで歩いたり、ぬかるみをこね返したりと登山道に与えるダメージの大きい時期でもあります。登山道の土壌保全のためにも、雪解け時期の登山はなるべく控えてください。お願いします。
※その他、雪解け状況など登山情報の詳細は、下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
■お問い合わせ先
利尻町役場 商工観光係:0163-84-2345
利尻富士町役場 商工観光係:0163-82-1114
環境省 稚内自然保護官事務所 利尻事務室:0163-84-2588
■鴛泊コースの状況

鴛泊コース8合目から見る山頂(雪がとけているのは尾根だけ)

鴛泊コース9合目(9合目は風が強いため、そもそも積雪が少ない)

9合目上部(雪の稜線を登る。傾斜が段々きつくなってくる所)

両コース合流点

合流点上部(雪の急斜面が、オチウシナイサ沢まで落ちているため、雪上歩行に慣れていない人は、恐怖感から腰が引けてしまいます。アイゼンを持っていたとしても初心者や怖がりの人は、無理して登らないでください。)

山頂付近(山頂には雪がありません)
■沓形コースの状況

沓形コース6合目下部(雪が枝や笹を倒して登山道を隠してしまっているため、ルートがわかりにくい。下山時は沢に下らないように注意が必要。)

沓形コース避難小屋(6合目と7合目の中間。裏の携帯トイレブースは、まだ開設していません。)

沓形コース避難小屋裏(雪の残る斜面は写真で見るより急で斜面は50m程度下の沢まで続いています。ルートが分かりにくいので道迷いにも注意が必要。)

沓形コース8合目付近からルートを振り返る(尾根上に雪はない)

三眺山から見る山頂と西壁(右上の三角形の岩がローソク岩)

親知らず子知らずトラバース開始地点(ここは7月中旬まで12本爪アイゼンとピッケルが必要。西斜面のため、雪が固く、トレッキングシューズではステップが切れません。)

親知らず子知らずトラバース中間点(所々で雪が割れていて、踏抜きでバランスを崩さないように注意が必要。滑落すれば、左下に見える沢まで一直線。)

親知らず子知らずトラバース中間点から上を見上げる(崖があり、特に雪解け時期は落石が多い。残雪の上を滑る落石は音が少なく、スピードも早いので避けるのが難しい。そもそもこの時期は行かない方が無難。)

合流点直下(胸を突く急登が待っている。ここの雪田がとけるのも例年で7月上旬頃。)
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