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利尻山登山情報~9月24日版~

9 月 24 日、利尻山に今年の初冠雪が記録されました!

今年は利尻でも残暑がきびしかったのですが、季節は夏から秋を飛び越えて、一気に冬モードに突入です。もう夏山気分では登れません!

利尻山の雪が本格的に積もり始めるのは、例年 11 月になってからですが、登山に当たっては、「低温(山頂気温は日中でも 0 度前後)」、「強風」、「岩場の凍結」、「日の入り時間」等に十分な注意と、装備の準備が必要です。

 

特に、登山当日のフェリーで来島して、朝 8 時以降に登り始めるのは危険です。利尻登山には、夏山で往復 10 時間かかります。夕方 5 時以降には暗くなるので、朝5~ 6 時頃に登山を開始するようにしましょう。「ヘッドランプを持っているし、夜間登山に慣れているから」と言う方もいますが、離島にある利尻山には、十分な救助体制も整っておらず、この季節は登山者も既に日に数人という程度なので山中で何かあったら大変です。余裕を持った旅行計画を立ててお越し下さい。

 

 

【注意!】

沓形コースは、三眺山~鴛泊コース合流点間の岩場が凍結しています。『鴛泊コース往復』で登山を計画してください。

 

 

【この時期に適した登山の装備】

行動中、樹林帯( 5 合目以下)では、長袖シャツ 1 枚程度で大丈夫ですが、 6 合目を過ぎると防風用にレインウェア等を着ないと寒いでしょう。末端の冷え防止のために手袋と耳の隠れるタイプの帽子もお忘れなく。 9 合目以上で風が強い場合は、登りでも中厚手のフリースを着ないと寒く感じるでしょう(暑がりの方でも)。

 

休憩中は、フリースなどの防寒着をすぐに着られるように、ザックから出しやすい場所にしまっておいてください。

また、 9 合目には休憩用のベンチがありますが、吹きさらしの場所のため、風がつよい日はここで座って休まないように!(取り出した防寒着が飛ばされることもあります。)その日の風向きに合わせて、風の当たらない場所を見つけて、適宜休むようにしましょう。

 

なお、ゴアテックスなど透湿防水性素材のレインウェアと、ヘッドランプは、日帰り登山予定で、どんなに晴れている日でも必ず!!!お持ちください。

沓形コース 9 合目付近の「背負子投げの難所」と呼ばれる岩場。まだ暖かい時期の写真です。

同じく「背負子投げの難所」ですが、結露した水が岩の表面で凍りついて足場を覆っています。つららが、垂れ下がっていて、掴むところもありません。 9 月下旬以降、沓形コースは一般的な登山に適しません。「鴛泊コース往復」にしましょう。

鴛泊コース 8 合目から見た山頂。晴れて穏やかな日は、まだ黄葉を楽しめますが、日が短いのでのんびりとし過ぎないように!

鴛泊コース 7 合目付近のダケカンバの林です。まだ黄葉が始まる前です。

先日、鴛泊コースに新しい標識を設置しました。柱が太くて文字が大きく見やすくなりました!

英語表記や各地点の標高表記などもあるので、とてもいい感じです。

 

 

 

■お問い合わせ先

利尻町役場 商工観光係:0163-84-2345

利尻富士町役場 商工観光係:0163-82-1114

環境省 稚内自然保護官事務所 利尻事務室:0163-84-2588

 

 


 

 

利尻山登山情報~8月17日版~

今年、北海道内の夏山遭難事故が昨年に次ぐ多さ( 36 件/ 8 月 4 日時点)になっているそうです。

利尻山でも、既に体調不良の登山者救助が 2 件発生しています。幸いなことに利尻山の例では、自力下山が可能でしたが、これから利尻山登山を計画されている方は、今一度、帯をキュッと締め直して来て下さい。

 

各所で言われているように、北海道の山は本州とは違い、標高が低くても北アルプス 3000m 級の厳しい気象条件にさらされますし、お金を出せば温かい飲み物が飲めて、ゆっくりと休憩することの出来る山小屋もありません。

 

夏休みに入ってから、利尻山では、家族旅行のついでに登ってきたような登山者(?)や、当日のフェリーで利尻島にやってきて遅い時間帯に登り始める人、短い夏休みだからといって悪天候の中の登山を強行する人が増えていますが・・、危険です!!

 

さあ、利尻山の夏山シーズンも残すところあとひと月!

これから利尻登山を考えている方には、以下のことに気をつけていただくよう強くお願いいたします。

・悪天候の場合の予備日を設ける。

・当日利尻島入りしての登山は控える(必ず前日入りすること)。

・最低気温 5 度以下に備える服装の準備(フリース、替え下着)。

・どんな天気でも、必ずゴアテックスなどの登山用レインウェア、登山地図、ヘッドランプを持つこと。

・ザックの中の防水対策をしっかりと!(防水バッグに荷物を入れるか、着替え等はビニール袋に包んでおいてください。利尻山は風が強く、ザックカバーが役に立たないかもしれません。)

 

◆ 参考:利尻山頂の気温データ( 2008 年 8 月 1 日~ 9 月 15 日)

 

8 月後半は夏と秋を行ったり来たり。

暑い日には 20 ℃を超えるので熱中症に要注意!!利尻山には水場がないので、最低でも2リットル以上の水を持ちましょう。一方、寒い日は日中でも5℃を下回ります。この時期は、体が寒さに慣れていないこともあり、体感気温としては真冬並みに寒く感じます。フリースと、汗濡れ対策に替え下着を持ちましょう。

写真は、悪天候時の登山の様子。

何も見えません。

記念写真は霧の中

足元もぬかるんでいます。

この夏は、悪天候の話題ばかりですが、たっぷりと水を吸収した植物は、緑がとてもキレイ!

写真はシュムシュノコギリソウという花で、8月下旬頃まで6合目以上で見られる花。

葉っぱがノコギリのようにギザギザしているので、覚えやすい!

秋が近づき、シマリスもよく見かけるようになりました。

利尻山では、登山口から山頂まで、広いエリアに生息しています。

 

 

以上、十分な下調べと、現地でのゆとりある行動で安全登山を楽しみましょう~ ☆

 

 

 

■お問い合わせ先

利尻町役場 商工観光係:0163-84-2345

利尻富士町役場 商工観光係:0163-82-1114

環境省 稚内自然保護官事務所 利尻事務室:0163-84-2588

 


 

 

 

利尻山登山情報 ~7月24日版~

7月も残すところあと1週間。

残念ながら・・と言いましょうか、長期予報通り7月は曇り空が続いています。

そのため樹林帯の道はいつもぬかるみ気味。特に沓形(くつがた)コースの登山口から避難小屋の間は、粘土質の土壌の上に浮石がゴロゴロしていて滑りやすいので要注意です。沓形コースを歩きたい!という方には、「下り」より「登り」に使うことをオススメします。

それと、これは鴛泊(おしどまり)コースでも同じですが、転んだ時のために手袋を用意しておくとよいでしょう。

鴛泊コースの登山口には、靴洗い場(ブラシつき)があるので、ぬかるみを避けて植物の上を歩かないようにしてください!

鴛泊コース4合目付近

この時期は、写真のようなぬかるみがたくさん出来ています。

沓形コース6合目付近

溝のようになった登山道は、粘土質土壌がむき出しになっていて滑りやすい。

浸食に取り残された石が浮石化してゴロゴロしています。

また利尻山は風が強い山としても有名。

特に悪天日は、体が吹き飛ばされるような風が吹くので(標高約600mで森林限界を抜ける)、無理して登山を強行しないように予備日を設けて来るくらいの余裕ある計画を立ててお越しください。

 

さて、それと話は変わって、7月末から環境省の直轄事業による登山道整備が始まります。

工事区間は、鴛泊コースの8合目付近から9合目の下までの間で、期間は7月末から9月中旬頃までを予定しています。工事期間中は、週末を除く毎日作業しているので、通行の際は作業員の誘導に従っていただくようお願いします。

 

今年の工事では、主に深く掘れてしまった登山道の土留め(床止工)と排水工(導流水制工)の設置を行ないます。

みなさんも、どこかの山で雨や雪解け水の流れ、登山者の踏圧などで深く掘れてしまった登山道を見たことがないでしょうか?登山道が溝のようになると、水の流れ道になってしまい、人が歩かなくてもどんどん掘れていってしまいます。そうすると歩きにくいところを避けて通る登山者が現れて、新しく道が広がってしまう・・・そんな悪循環をたち切って、歩きやすく、かつ水の流れを制御する道にするのが登山道整備の目的です。

作業している方を見かけたら、「ごくろうさまです」と声をかけてみてください!

写真左は、鴛泊コース避難小屋付近で、今年度これから整備する場所。右は、鴛泊 9 合目付近で昨年度整備した場所です。木柵によって溝の低い部分と、登山道脇の斜面の土砂が安定しました。

イワギキョウ

8 合目付近から山頂にかけて見られます。

リシリリンドウ

利尻山の夏を締めくくる花。山頂付近に少しずつ咲き始めています。

鴛泊コース 8 合目から見る利尻山頂( 7 月 2 0日撮影)

雪渓と緑のコントラストが一番きれいな季節です(写真は少し淡い感じですが・・)。

 

 

■お問い合わせ先

利尻町役場 商工観光係:0163-84-2345

利尻富士町役場 商工観光係:0163-82-1114

環境省 稚内自然保護官事務所 利尻事務室:0163-84-2588

 


 

 

利尻山登山情報~7月1日版~

利尻島では、 6 月後半から北海道とは思えないほど、とても蒸し暑い日が続いています。

そのせいか、花の開花ペースも一気に早まり、例年なら 7 月後半から咲くミソガワソウやチシマアザミなども既に開花しています。花も少し干からびていて、ちょっとかわいそうなくらい・・。

最近、登山者の中にも、この暑さでダウンする人を多く見かけます。利尻山には、鴛泊コース登山口付近の甘露泉以外に水場がありません。登山時間は標準タイムで 10 時間かかりますので、最低でも 2 リットル以上の水を持ちましょう!(スポーツドリンクと水の両方を持つとよいでしょう。)

 

さて、先週から今週にかけて、鴛泊コースと沓形コースそれぞれの登山道を補修してきました!

今日は、その様子を少しだけ紹介したいと思います。

 

まずは 6 月 25 日に行った鴛泊コースの補修です。

以前、お伝えした 3.5 合目の路肩崩落地に土留め柵をつけてきました。それと、雨が降った後、ぬかるみになる場所には周辺の倒木や石を敷き並べてきました。

まだまだ今回補修した場所以外にも、崩れやすい所やぬかるみになる場所は多いのですが、少しでも歩きやすく、そして周辺の自然が守られればと思います。

写真は施行前の状況。場所は鴛泊コース 3.5 合目。

写真左側は木の根ですが、木が倒れた時に、ごっそりと路肩も崩してしまいました。

杭打ちをしているのは、利尻富士町役場の職員です。(杭打ちが一番大変でした!)

杭を打って、横木を渡した後、沢から運んできた石を土留めの裏側に隙間なく詰めます。

約 6 時間かけて土留めが完成しました!!

 

ついで、 6 月 29 日に行った沓形コースの補修では、 9 合目上部の「親知らず子知らず」付近に残る雪渓にステップを切ってきました!今後は鴛泊コースに続き、沓形コースも夏山装備で登山可能です(アイゼン不要)。

それと、鴛泊コースとの合流点付近には、「テンサー」や「フトン篭」を使った土留めを作ってきました。

ただし沓形コースは、色々と整備を行っているとは言え、落石や路肩崩落などの危険箇所が多い上級者向きのコースです。特に風雨の強い日などは登山を自粛するなど、慎重に出発の判断をしてください。なお沓形コースに是非行きたい!という場合は、樹林帯の登山道が粘土質で滑りやすいため、「下り」よりも「登り」に利用することをおすすめします。

作業前の雪渓の状況。雪の上につけられた足跡を追って歩いていました。

凍った雪を大ハンマーで粉砕中!!

ハンマーを振るうのは利尻町役場の職員です。

雪渓に幅1mの通路を掘ってきました。アイゼンはもう必要ありません。

ただし、急斜面なので転落には十分気をつけてください!

 

事前に十分な情報収集と準備を整えた上で、慎重な判断で登ってください。

そして余裕があれば(?)登山道にも、少しだけ目を向けてみてください!普段何気なく歩いている登山道にも、実は色々な工夫が凝らされているのですよ。作業する私達の思いが少しでも伝わればと思います。

 

 

■お問い合わせ先

利尻町役場 商工観光係:0163-84-2345

利尻富士町役場 商工観光係:0163-82-1114

環境省 稚内自然保護官事務所 利尻事務室:0163-84-2588


 

 

利尻山登山情報~6月21日版~

鴛泊(おしどまり)コースの残雪は、残すところ避難小屋付近の10m程度。ほぼ平らな場所なので鴛泊コース往復ならアイゼンは不要です。

一方、沓形(くつがた)コースは、山頂付近の合流点から三眺山にかけての斜面に100m程度雪渓が残っています。距離は短いのですが、雪が固く軽登山靴ではステップを切ることが出来ません。また勾配が急で、下に谷底が見えるので恐怖感があります。こちらはまだ前爪のついた10本爪以上のアイゼンとピッケル必携!ストックでは、滑落停止が出来ないので必ずピッケルをお持ち下さい。

グループ内に装備・技術に不安のあるメンバーがいる場合は、無理をせず鴛泊コースを往復することをおすすめします。

なお調査日の6月20日は、山麓で20℃以上を記録。山頂付近でも風がなく蒸していたため体感気温は30℃くらいでした。熱中症気味でダウンしている登山者も数人見かけました。利尻山には鴛泊コース登山口付近の甘露泉を除いて水場がなく、日陰も少ないので、晴天が予想される日は汗をかきにくい人でも最低2リットルの水を持つようにしましょう。

反面、曇りの日は日中でも最高気温が10℃以下のこともあり、風も強いので、どちらの天候にも対応出来る準備をしてきて下さい。

■その他の情報

・沓形コースの携帯トイレブースをOPENしました。両コースの全トイレブースを利用可能です。

・6月20日~7月4日間は、例年、登山者が集中する時期で、登山道やトイレブースが渋滞することが予想されます。特にツアー登山はこの時期に集中します。グループの人数が多い場合、リーダーの方は、ツエルトやテントなどを用意するなど、トイレ渋滞の緩和にご協力下さい。なお、男性の小用にはペットボトルなどの空ボトルも利用できますので、お試しになってみてください。

※その他、登山情報の詳細は、下記の連絡先までお問い合わせ下さい。

■お問い合わせ先

利尻町役場 商工観光係:0163-84-2345

利尻富士町役場 商工観光係:0163-82-1114

環境省 稚内自然保護官事務所 利尻事務室:0163-84-2588

■鴛泊(おしどまり)コースの状況


鴛泊コース8合目から見る山頂


鴛泊コース避難小屋付近(平らな場所に、距離10m程度の残雪があります。)


両コース合流点付近(ザレ場に足を取られやすく、手袋があるとよい。)


山頂付近(通称3mスリットと呼ばれる登山道侵食の激しい所)


山頂付近(6月下旬から7月第1週にかけては、ツアー登山の最盛期で渋滞が発生しやすい。)


山頂から沓形コース方面を望む(西斜面には、まだ雪が多い。)

■いま登山道沿いで見られる花


エゾノハクサンイチゲ(8合目~山頂)


キバナシャクナゲ(山頂付近)


エゾノツガザクラ(山頂)


イワウメ(山頂付近)


 

 

利尻山登山情報~6月10日版~

雪どけが進んで、ようやく夏山らしくなってきました!

山頂付近でエゾノハクサンイチゲやキバナシャクナゲが咲き始めています。山麓ではツバメオモトが見頃。

雪どけが遅れていましたが、鴛泊(おしどまり)コースの往復なら、もう軽アイゼンの必要はありません。ただし、まだ避難小屋の上部や、山頂付近に雪が残っている場所もあるので、雪の踏み抜き対策にスパッツなどをご用意ください。

一方、沓形(くつがた)コースは、山頂付近の合流点から三眺山にかけての急斜面に硬い雪渓が残っています。こちらはまだ前爪のついた 10 本爪以上のアイゼンとピッケル必携!ルートも分かりにくいので一般的にはまだおすすめ出来ません。

 

■山頂気温

晴天日:最高 10 ~ 13 ℃程度、最低 5 ℃以下

曇りの日:最高 10 ℃以下、最低 5 ℃以下(曇りの日は、日中でも雪面が凍っています。)

■日の出・日の入

日の出 3:37 、日の入 19:34 ( 6 月 15 日)

■開花情報

樹林帯:

ミヤマスミレ、オオタチツボスミレ、ツバメオモト、ヒトリシズカ

標高 500m ~ 1200m :

クロツリバナ、ウコンウツギ(つぼみ)、キバナノコマノツメ、ミヤマハタザオ、エンレイソウ、コミヤマカタバミ

標高 1200m 以上:

エゾノハクサンイチゲ、エゾエンゴサク、ザゼンソウ、キバナシャクナゲ(つぼみ)、ナナカマド(つぼみ)

 

 

 

■その他の情報

・沓形コースの携帯トイレブース(避難小屋裏、 8.5 合目)は、 6 月 15 日に開設予定です。

・ 6 月 20 日~ 7 月 4 日間は、例年、登山者が集中する時期で、登山道やトイレブースが渋滞することが予想されます。特にツアー登山はこの時期に集中します。グループの人数が多い場合、リーダーの方は、ツエルトやテントなどを用意するなど、トイレ渋滞の緩和にご協力下さい。なお、男性の小用にはペットボトルなどの空ボトルも利用できますので、お試しになってみてください。

※その他、登山情報の詳細は、下記の連絡先までお問い合わせ下さい。

 

■お問い合わせ先

利尻町役場 商工観光係:0163-84-2345

利尻富士町役場 商工観光係:0163-82-1114

環境省 稚内自然保護官事務所 利尻事務室:0163-84-2588

 

 

 

■鴛泊(おしどまり)コースの状況

鴛泊コース 8 合目から見る山頂(登山道外の斜面にはまだ雪が多い)

鴛泊コース避難小屋付近(平らな場所に、あと 1 週間くらいは雪が残りそうです。踏み抜き注意。)

山頂直下(両コース合流点の上部の急斜面に雪が残っています。)

山頂直下(上の社員と同じ地点。雪に慣れていないと下りの際は、恐怖感があるかもしれません)

山頂付近(山麓が曇っていても山頂は晴れていることもあるが、その逆もある。)

山頂とローソク岩(鴛泊コースの場合で山頂までの往復は約 10 時間です。)

鴛泊コース 9 合目付近(エゾノハクサンイチゲが咲き始めています。)

 

■沓形(くつがた)コースの状況

両コース合流点(沓形コースへの分岐点から、三眺山までは例年 7 月中旬まで急斜面に雪が残ります。)


 

 

利尻山登山情報~6月1日版~

5月26日から27日にかけて、山頂付近に遅い雪が降った模様です。

今年は、ただでさえ例年より雪どけがかなり遅れ気味なのですが、この雪の影響でさらに遅れる見込み。8合目(標高1200m)以上の残雪量は、前回5月24日の調査日と比べてもほとんど減っていない状況です。

特に今年は、この時期になっても気象条件によって、夏山と冬山を行ったり来たりするので、登山時期の見極めがとても難しいのが特徴です。6月上旬に鴛泊コースからの利尻山登山を予定されている方は、下記の鴛泊コースルート状況を読み、ご自分の体力・技量・装備に見合った無理のない計画を立ててください。

なお沓形コースは、親知らず子知らず(三眺山~鴛泊コースとの合流点の間)の他に、6合目下部と、避難小屋上部にも雪が残っていてルートが分かりづらいので、まだ登山はおすすめできません。

■鴛泊コースのルート状況

・8合目以上はルートの半分近くがまだ雪に埋まっている状況。

・一般夏山装備で行けるのは8合目まで。

・アイゼンやピッケルは持っていないが、防水性の高い靴を履いていて、残雪期の山歩きの経験もある方なら9合目まで。

・気温の低い日(雪面が凍る日=12本爪アイゼンとピッケルが必要)と暖かい日(雪が緩んでステップが刻みやすい日=軽アイゼンでも可、ピッケルがあればなお良い)とで、雪面の状況を見極め、状況に応じた装備を使いこなせる方であれば山頂まで。

■その他の情報

・鴛泊コース(6.5合目、避難小屋裏(1/2基のみ)、9合目)の携帯トイレブースを解説しました。

・沓形コースの携帯トイレブース(避難小屋裏、8.5合目)は、6月中旬の開設予定です。

・6月20日~7月4日間は、例年、登山者が集中する時期で、登山道やトイレブースが渋滞することが予想されます。特にツアー登山はこの時期に集中します。グループの人数が多い場合、リーダーの方は、ツエルトやテントなどを用意するなど、トイレ渋滞の緩和にご協力下さい。なお、男性の小用にはペットボトルなどの空ボトルも利用できますので、お試しになってみてください。

・雪解け時期は、雪を踏み抜いて歩きにくいだけでなく、登山道脇を踏んで歩いたり、ぬかるみをこね返したりと登山道に与えるダメージの大きい時期でもあります。登山道の土壌保全のためにも、雪解け時期の登山はなるべく控えてください。お願いします。

※その他、雪解け状況など登山情報の詳細は、下記の連絡先までお問い合わせ下さい。

■お問い合わせ先

利尻町役場 商工観光係:0163-84-2345

利尻富士町役場 商工観光係:0163-82-1114

環境省 稚内自然保護官事務所 利尻事務室:0163-84-2588

■鴛泊コースの状況


鴛泊コース8合目から見る山頂(雪がとけているのは尾根だけ)


鴛泊コース9合目(9合目は風が強いため、そもそも積雪が少ない)


9合目上部(雪の稜線を登る。傾斜が段々きつくなってくる所)


両コース合流点


合流点上部(雪の急斜面が、オチウシナイサ沢まで落ちているため、雪上歩行に慣れていない人は、恐怖感から腰が引けてしまいます。アイゼンを持っていたとしても初心者や怖がりの人は、無理して登らないでください。)


山頂付近(山頂には雪がありません)

■沓形コースの状況


沓形コース6合目下部(雪が枝や笹を倒して登山道を隠してしまっているため、ルートがわかりにくい。下山時は沢に下らないように注意が必要。)


沓形コース避難小屋(6合目と7合目の中間。裏の携帯トイレブースは、まだ開設していません。)


沓形コース避難小屋裏(雪の残る斜面は写真で見るより急で斜面は50m程度下の沢まで続いています。ルートが分かりにくいので道迷いにも注意が必要。)


沓形コース8合目付近からルートを振り返る(尾根上に雪はない)


三眺山から見る山頂と西壁(右上の三角形の岩がローソク岩)


親知らず子知らずトラバース開始地点(ここは7月中旬まで12本爪アイゼンとピッケルが必要。西斜面のため、雪が固く、トレッキングシューズではステップが切れません。)


親知らず子知らずトラバース中間点(所々で雪が割れていて、踏抜きでバランスを崩さないように注意が必要。滑落すれば、左下に見える沢まで一直線。)


親知らず子知らずトラバース中間点から上を見上げる(崖があり、特に雪解け時期は落石が多い。残雪の上を滑る落石は音が少なく、スピードも早いので避けるのが難しい。そもそもこの時期は行かない方が無難。)

合流点直下(胸を突く急登が待っている。ここの雪田がとけるのも例年で7月上旬頃。)

 


 

 

利尻山登山情報~5月24日版~

5 月中旬以降、暖かい日が続いたため雪解けが急ピッチで進んでいます。

とは言え、現在も例年と比べると残雪が多く、標高 1500m ( 9 合目付近)より上の急斜面では、まだピッケルと前爪つきの 10 本爪以上のアイゼンが必要です。鴛泊コースは東斜面にあるため日当たりがよく、晴れた日には雪がゆるみ、ステップを切りやすいのですが、朝晩や気温の低いには昼でも凍結して滑りやすくなるので、気象にも十分注意を払って下さい。なお利尻山では、 5 月下旬でも雪が降ることもありますので、防寒着もお忘れなく!

 

これまでの雪解け状況から予測すると、一般的な夏山装備で登れるのは鴛泊コースで 6 月 10 日以降、沓形コースで 7 月中旬以降になりそうです。

 

その他、コースの詳細は下記の通りです。

 

(写真)鴛泊コース 8 合目から見る利尻山の上部( 5 月 24 日状況)

 

【ルート状況】

・登山口から 4 合目の間に、エゾエンゴサクやヒメイチゲ、ザゼンソウなどの花が咲き始めています。

・鴛泊コース 4 合目付近に路肩崩落箇所があります。一人ずつ気をつけて通過して下さい。

・森林限界を抜けてすぐの 5 合目付近に多量の残雪があるためルートが不明瞭。迷い踏み跡もあるので道迷いに注意が必要。

・両コースとも、上記の道迷いに注意すれば、 8 合目標高 1200m 付近までなら、アイゼン・ピッケル等無しの装備で登れます。

・携帯トイレ専用トイレブースは、鴛泊コース 9 合目のみ利用可能です。

※その他のトイレブースも 6 月以降、順次冬囲いを外していくので、携帯トイレの利用にご協力下さい。

 

【姫沼ポン山トレッキングコース】

・ルート中間部の涸れ沢横断箇所に残雪があり、ルートが判然としません。沢を下ってしまわないように注意して下さい。

 

両コースとも 5 合目付近は、残雪が多量に残っているため迷いやすい。

 

鴛泊コース 4 合目付近の路肩崩落箇所

 

鴛泊コース避難小屋の周囲も雪が解け、 1 階の入り口から出入り可能になりました。

 

山頂は祠(ほこら)の周辺だけ雪が解けていますが、四方をまだ雪のついた急斜面や絶壁に囲まれています。

 

 

※雪解け時期は、雪を踏み抜いて歩きにくいだけでなく、登山道脇を踏んで歩いたり、ぬかるみをこね返したりと登山道に与えるダメージの大きい時期でもあります。登山道の土壌保全のためにも、雪解け時期の登山はなるべく控えてください。お願いします。

※その他、雪解け状況など登山情報の詳細は、下記の連絡先までお問い合わせ下さい。

 

■問い合わせ先

利尻町役場 商工観光係:0163-84-2345

利尻富士町役場 商工観光係:0163-82-1114

環境省 稚内自然保護官事務所 利尻事務室:0163-84-2588


 

 

利尻山登山情報~5月16日版~


利尻山の雪どけ、例年より 10 日遅れです!

6 月 10 日頃迄は、どのコースから登る場合にも、アイゼンやピッケルなどの装備が必要です。

 

6 月 6 日には利尻島 1 周マラソン(悠遊覧人 G )があり、このタイミングで山に登ろうと計画されているランナーの方も多いかと思いますが、今年の場合、 6 月上旬は 8 合目より上部に大量の残雪が残ることが予想されるので、アイゼン(軽アイゼンか、前爪つきの 10 本爪以上のアイゼンか、どちらが必要かはこれからの雪解け状況次第)や、防水性の高い靴、防寒着など残雪期登山用の装備をご用意下さい。

 

なお、沓形コースについては、例年 7 月上旬まで 9 合目付近の「親知らず子知らず」と呼ばれる崩壊地直下の急斜面に雪渓が残りますが、今年の場合は 7 月中旬頃まで雪が残ることも予想されます。また、融雪期は落石も多いため、あまりおすすめできません。

その他、各コースの詳細は下記の通りです。

 

(写真)利尻山山頂部 5 月 16 日状況

 

【鴛泊コース】

・ 4 合目の下から登山道上に雪が残っており、 5 合目より上部はまだ完全に雪に埋まっていてルートが見えません。

・山スキー・スノーボードはまだ可能ですが、樹林帯の残雪は途切れ気味なので、どの斜面に取り付く場合にもアプローチの 1 ~ 2 時間は、スキーを担いでいかなくてはなりません。

・軽アイゼンも含めてアイゼン無しで登れるようになるのは、 6 月 10 日以降になる見込みです。

・花は、登山口付近にようやくザゼンソウが咲き始めたところです。

 

【沓形コース】

・登山口から雪を踏んで歩くことになります。樹林帯はルートがわかりにくいので道迷いに注意して下さい。

・その他、雪の状況は鴛泊コースと同じ状況です。

 

【姫沼ポン山トレッキングコース】

・残雪が多く、ルートが判然としません。入山は控えてください。

 

※雪解け時期は、雪を踏み抜いて歩きにくいだけでなく、登山道脇を踏んで歩いたり、ぬかるみをこね返したりと登山道に与えるダメージの大きい時期でもあります。登山道の土壌保全のためにも、雪解け時期の登山はなるべく控えてください。お願いします。

※その他、雪解け状況など登山情報の詳細は、下記の連絡先までお問い合わせ下さい。

 

■問い合わせ先

利尻町役場 商工観光係:0163-84-2345

利尻富士町役場 商工観光係:0163-82-1114

環境省 稚内自然保護官事務所 利尻事務室:0163-84-2588

 

 

(写真) 5 月 16 日 利尻山の雪解け状況

 

 

(写真)鴛泊コース 4 合目下部 残雪でルートがわかりにくいので要注意!


 

 

利尻山登山情報~4月25日版~


今年は、4月に入っても寒暖の差が激しく、雪解けが遅れています。

標高1000メートル以上では、新しい雪が20センチ以上積もっていますが、最近の激しい気温変化によって、積雪は非常に不安定な状態。

 

一般ルートの北陵(鴛泊コース)コースの尾根ルートでは、樹林が出ていないため歩きやすいですが、沢沿いは雪崩が集中するため、スキー・スノーボードの方は、こまめに弱層テストを実施するとともに、コース選択に十分注意してください。

 

また、利尻島内には、専門の山岳救助組織が無いので、救出には大変時間がかかります。利尻山は、山容が急峻なだけでなく、組織、またはグループ内でのセルフレスキュー能力を問われる上級者向きの山岳地ということを、十分認識して行動してください。

 

 

●利尻山北稜(鴛泊コース)のルート状況


4月25日は、天候が悪く、鴛泊コース避難小屋までの往復となりました。


北稜(鴛泊コース)標高約1000 m 地点 北北西斜面

気温マイナス5℃ 湿雪10~20センチの積雪あり

上記条件での弱層テストの結果は、「非常に危険」な状態でした。

写真のように、深さ約20センチと50センチくらいの所に氷板があり、スコップでテスト用の角柱を切り出す途中で、中間層の雪がズレ落ちてしまいました。

長官山下部の沢の源頭部には、デブリが溜まっています。


鴛泊・避難小屋の状況

2階のドアから出入り可能。既に窓から明かりも入ります。

ただ4月に入り、登山者の増加に伴って小屋周辺のし尿の痕が目立ってきました。

地元では、雪解け後の処理に大変迷惑をしています。夏同様に、携帯トイレを利用することをおすすめしますが、もしお持ちでない場合は、小屋・夏ルートから離れた場所で用を足してください。

雪山登山者の守るべき最低限のルールです。

北稜(鴛泊コース) 標高600m付近

雪質は湿っていますが、新雪で黄砂が隠れているため、真っ白な斜面が残っています。

雪崩と落石に気を付けて、楽しんでください。

 

 

※利尻島内のキャンプ場について

■鴛泊市街(北稜(鴛泊コース)登山口下部のキャンプ場)

・北麓野営場:5月15日~

・ファミリーキャンプ場ゆ~に:5月1日~

■沓形市街(西稜(沓形コース)の登山口下部のキャンプ場)

・沓形岬キャンプ場:5月1日~

・沓形森林公園キャンプ場:5月1日~

キャンプ場内でのガスカートリッジの販売はありませんが、島内のホームセンターで購入可能です。

その他、問い合わせは、下記の地元役場までお願いします。

 

※その他、登山情報等問い合わせ先

利尻富士町役場商工観光係:0163-82-1114

利尻町役場商工観光係:0163-84-2345

 

※気象情報の確認先

稚内地方気象台)0162-23-2678 (24時間対応可能)